駆け込み寺の役割を続けて30年。これからも!

駆け込み寺の役割を続けて30年。これからも!

外国人である故に、社会的セーフティネットを受けられず、搾取、虐待、性的暴行、差別、排外等にさらされている人がたくさんいます。30年前に阪神・淡路大震災が起こり、そうした外国人がコミュニティにはたくさんいることがわかり、有志が集まって、その支援を始めたのがNGO神戸外国人救援ネットの出発点です。

国際結婚で日本に来たけど、夫に暴力を振るわれて・・・ 働いているのに賃金を払ってくれない・・・ 病気でお医者さんに行きたいけど・・・等等、外国人であるが故に非常に弱い立場に置かれ、困難を抱えていて生きている人たちの駆け込み寺の役割を、NGO神戸外国人救援ネットはこの30年間、ずっと担い続けてきました。 震災救援活動の拠点であったカトリック中山手教会(現在のカトリック神戸中央教会)の中の倒壊を免れた幼稚園の一室で、会議をしていた記憶は今も鮮明に残っています。

人は紛争や災害、国の政策に翻弄されて、あるいは仕事を求めて、国境を越えて移動(移住)します。今、私が活動している南米のペルーには、政情不安と深刻な経済危機に陥った同じ南米のベネズエラから何十万もの人が難民として避難してきています。ベネズエラから避難してきている人たちの話になった時に、私はペルー人の友人たちに、「神戸にはNGO神戸外国人救援ネットという団体があるんですよ」と、誇りを持って救援ネットが担ってきた活動紹介することがあります。 その活動を今後も変わらずに継続していけるように、「ひと、もの、かね」で救援ネットを支えていきましょう。

日比野 純一

特定非営利活動法人 NGO神戸外国人救援ネット 理事・運営委員
たかとりコミュニティセンター 専務理事
エフエムわいわい理事