救援ネットと私とKFC~線引きされ外される人の側に~

救援ネットと私とKFC~線引きされ外される人の側に~

阪神・淡路大震災後、弔慰金を支給されない医療費援助が得られないと線引きされた外国人のための働きが、救援ネットの原点だと思う。

線が引かれ外されてしまう人がいる。線の中にいる者には、外される人の苦しさや悲しさはなかなか気づけない。気づいたとしても外される人のために動くことは、一歩踏み出す勇気が必要で踏み出すと線の強固さに打ちひしがれることも稀ではない。

私が子どもの頃、在日コリアンには国民保険加入が認められず医者にかかれば全額自己負担の世界だった。戦争のためには特攻隊にまで駆り出され戦争が終わると外国人と線引きされ医療保険もない状況に声をあげ差別をなくした先駆者が兵庫には多くいる。

歩みを踏まえ理不尽な線により不当なことを強いられる人の側にいる救援ネットとともにある私とKFC でありたいと願っている。

金  宣 吉

特定非営利活動法人 神戸定住外国人支援センター(KFC) 理事長

特定非営利活動法人 NGO神戸外国人救援ネット 運営委員